スウェーデンでの学外研鑽

Interview No.71 MEI YIMENG
工学院

工学院システム制御系のMEI YIMENGと申します。趣味は料理で、新しいレシピを試すのが好きです。東京科学大学の好きなところは、皆さんがそれぞれの研究に真剣に取り組んでいる姿がとても印象的で、そうした環境がとても気に入っています。

研究概要 / Research Outline

私の研究は、交通事故による傷害発生の要因分析と、損傷リスクを精度高く推定するモデルの構築を目的としています。具体的には、事故データに含まれる運転条件や衝突状況、人体への衝撃指標などをもとに、被害の重症度を予測する統計的モデルを開発しています。その中で、入力と出力の非線形関係を的確に捉えるためのモデル最適化や、従来から広く用いられてきた評価指標の再検討、新たな情報源の活用など、複数の観点から予測精度の向上を目指しています。これらの取り組みを通じて、交通事故時の傷害発生メカニズムの理解を深めるとともに、より精緻で実用的な傷害予測モデルの構築を目指しています。最終的には、交通安全対策や車両設計の改善などへの応用が期待されます。

スウェーデンでの学外研鑽

今回の交換留学では、スウェーデンのチャルマース工科大学に滞在し、交通事故分析に関する研究を行いました。この留学先は、自身の専門分野との関連性を重視し、指導教員の推薦をもとに決定しました。チャルマース工科大学は交通安全研究において国際的に高い評価を受けており、自分の研究テーマと非常に親和性が高いと感じていました。私はこれまで交通事故による傷害分析の研究に取り組んできましたが、この留学を通して、これまで以上に新しく深い理解を得ることができました。現地ではホストの先生をはじめ、多くの先生方や学生と交流する機会に恵まれ、特に担当してくださった先生からは研究に関する多くの助言をいただきました。先生との議論を重ねる中で、自分では気づかなかった新しい視点やアイデアを得ることができ、その発想をもとに実験を進め、具体的な成果につなげることができました。また、その過程で共同研究にも取り組むことができ、とても貴重な経験となりました。

準備段階では、現地での生活をスムーズに始められるようにいくつかのことを事前に行いました。例えば、到着後すぐに使えるよう現地の通信会社のSIMカードを調べて契約したり、公共交通機関の利用方法や物価、食文化など、日常生活に関する情報をあらかじめ調べておきました。これらの準備をしておいたおかげで、到着後の生活に早く慣れることができたと思います。また、研究に関しても、現地で使う資料やデータの整理を事前に進めておいたことで、スムーズに研究活動を始めることができました。現地での生活では、スウェーデンの文化や習慣の違いを肌で感じることができました。特に印象的だったのは「FIKA(フィーカ)」という文化です。毎日、先生や学生たちがコーヒーや紅茶、クッキーなどを楽しみながら気軽に会話する時間がありました。生活の話だけでなく、研究に関する意見交換も自然に行われるこの時間が、人間関係を深めるだけでなく、新しいアイデアを生むきっかけになっていることに感銘を受けました。一方で、大変だったこともいくつかありました。まず、スウェーデンの気候は日本よりも寒く、特に秋から当地の日照時間も短くなるため、体調管理に気をつける必要がありました。また、現地の食事はとても美味しかったのですが、長期間滞在しているとやはり日本食が恋しくなりました。しかし、意外なことに言語面ではあまり苦労しませんでした。スウェーデンでは英語の普及率が非常に高く、大学や日常生活の中でも英語でのコミュニケーションが問題なく行えたため、研究にも生活にもスムーズに対応できました。また、今回の留学を通して現地の研究者の方々とつながりを持つことができ、今後も連絡を取りながら情報交換を続けていきたいと考えています。このような国際的な研究ネットワークを築けたことは、今後の学術活動の幅を広げるうえで大きな財産になったと感じています。さらに、英語でのディスカッションや発表の機会も多くあり、英語で自分の考えを伝える力が確実に向上しました。初めのうちは不安もありましたが、現地での生活や研究活動を通して自信がつき、積極的に意見を言えるようになりました。

今回の学外研鑽を通じて、研究面だけでなく、人としても大きく成長できたと感じています。異文化の中で学び、考え、行動する経験は、自分の価値観を広げる貴重な機会となりました。今後はこの経験で得た知識や人脈、国際的な視野を活かし、自分の研究をさらに発展させていきたいと考えています。

チャルマース工科大学

メッセージ / Message

このような学外研鑽の機会は本当に貴重だと思います。研究を深めるだけでなく、異なる環境で多くの人と関わることで、新しい気づきや成長につながります。生活や交流の中で得られる経験も大きいので、ぜひこの機会を前向きに活かしてほしいです。

留学先の街角で